2024-01-01から1年間の記事一覧

【来週の読書会用メモ】女ぎらいーニッポンのミソジニーー/上野千鶴子

① ・ミソジニー(女性嫌悪・女性蔑視・女ぎらい)の男には、女好きが多い …女好きのミソジニーの男は娼婦好き(娼婦を人間として愛するのではなく、カネで買った女を自由に玩び、ときには本人の自制に反してまで自らすすんで従わせることが好き)が多い →自分を…

【感想】君の六月は凍る/王谷晶

1.テンション 敬体だったことが、印象的だった。小説は、内容以上に人称と文体が本体のように思う。エッセイや日記あるいは論考などと違って、「この物語での地の文っていったいなんだろう」ということがまず問題になる(筆者が設定できる)。この小説では、一…

いつかは弱さを支えて

1.スピリチュアル・マチズモ 今、役に立つこと・数字・競争への強迫観念(村上、2023)が横溢していて、そこでは数字と競争とライフハックが、おじさんの価値観(家父長制)への隷従へ方向づけられている。ふと自己啓発本ブームについての本を探そうとAmazonを開…

気の抜けた面持ち〜元気でも元気じゃなくても〜

1.ACTという心理療法 よく、「暇だから悩むんだよ」「体力が余ってるから悩むんだよ」って言う。けど、忙しいなか悩むことだって全然ある。だいいち、心身の体力がなくなるまで悩んで、心身の体力がなくなってからでもえんえんと悩むからこそ、相当に病んだ…

セルフケアしてもしなくても、セルフラブしてもしなくても

1.神経質がえし 車でくるりのベストを流していた。「男の子と女の子」という曲が始まる。同乗者が摂食障害で辛いというのを私が気にして、「好きだという気持ちだけで 何も食べなくていいくらい愛しい顔を見せてくれよ」という部分で慌てて会話を始めた私。 …

俺たちにとってどうでもいい女の服

ウィメンズの服に機能性より装飾性が偏っているかもしれない。そして、実際にそういうことが多くある。自分はレディースのボトムスをよく買うけれど、ポケットがなかったり縫いつけられたりしていることが多いなあと思う(しつけ糸ならまだしも、全然取れない…

2人の動悸と呼吸をスローに

1.目を閉じないで 会話で相手がわあわあなっているときは、自分に原因がある。因果応報は決して他人に向ける言葉ではない。自分にそう思う(それに、原因と非は似ているようで全然違うもの)。 たとえばすごく卑近な例では、レジでなんとなく会話にならないと…

3/14

1.忘れない 嫌いなものやキモさしか感じないものや何がいいのか分からないもの。あるいは、それにハマっている人の様子にそれらしか感じられないもの。また、嫌いだのキモいだの言ってるくせにハマってる人がいて、その様子に嫌悪感やキモさを感じて耐えられ…

急いでからかって

アパレル企業では、色んな社員が色んなお客(や若い社員たち)の悪口を言うことが習慣化していた。社訓は、「人間性」だった。体型の大きなお客様の場合は、「見てハンプティダンプティが来てる、横通らないようにしよ」「つのだひろみたいだったね笑」(大きな…

周りの人が見えてない

引っ越してすぐドアを開ければ、知らない母子(おそらく)が勧誘をしていた。「ちょっと聞こえなかったのでもう1回言ってもらっていいですか?」と言っても、話が続く。「あ、ちょっと聞こえなかったんですけどなんて言ったのかもう1回いいですか、すみません…

失地回復

1.行き先イケメン ハイビスカス 中学が荒れていた。耐えかねた。早退しがちになった。横になっていると母に怒られた。机に伏せても怒られた。勘弁してよ、と頻々に嘆かれた。小学生のころに私の指を壁際からはがして引きずって、あるいはトイレのドアをガチ…

いじめをやめる勇気を出してみよう

仕事中に新入社員に何度も「部屋汚いでしょ?」「お前変わってんね」「クリップってはさめる?」「掃除機って使ったことある?」「ガリガリじゃん?吐くまで食べたら?」、何度否定して「そうやってどもるけどモテるためわざとなんでしょ?」と言うことも、…

言い終わりじゃなくて話し始め

「不謹慎ざます!」 バカ読め行間 www.oricon.co.jp 行間が読めないバカの私はどうしても、彼の映画評を「AVに出ても魅力がないような人を選んでミスキャストだとか言ってる…」「うわキャラクターに一貫性がないことを”精神病!?”と笑いながら言ってる…」と…

抵抗はポップ

1.ふてぶてしい ハラスメントとかからかい、あるいは差別・偏見を感じる言動に文句を言うことは、私怨によるものじゃない。「構造的な威張り」(威張ろうとすれば威張れるからって威張るという振る舞い)とそれに伴う「構造的な逃げ」(逃げようとすれば逃げる…

その部屋出て老けようー学び落としー

1.露悪をがまんできない部屋 性的に何も引っかからずに成長した人は考える機会がなく、男の子として制約なく育ち、女の子を好きになり、適当に遊んで結婚する(三橋、2023)。40過ぎの男性社員が休憩室で他のおじさんたちに、当人のいない場で突然19歳の女子社…

ジェンダーを動詞にしないからいじめる

セクシュアル・ハラスメントは、職場や電車の中といった閉ざされた公共空間における歪な優位性(主として男性にとっての当たり前)の発露であり、やる側に加害者意識などない(信田、2019)。自分のジェンダーをただ普通にやってるだけだからこその、加害だ。 会…

からかいも仕事のうち

コーディネート研修で、会社の重役が「センスは女性の方があるんだぞ。派手になっちゃうけどね笑」と言う発言があった。これは、新入社員である女性たちに「女性ならではの視点」を期待(森山、2023)する発言だ。ちょうど研修のころ「女性ならではの感性」と…

イキリ依存のアンラーン

中年男性社員が「ピアスダサいね!」とすれ違いざまに大声で言い、中指を立ててくる。別の階へ行けば、別の中年男性社員が「耳痛いでしょ?次ミスしたらピアスのところ叩いていい?」と大声で言ってくる。それから2人とも、「え、病院で開けたの笑、俺が若い…

名前かえせよ

1.名前を自分で付けずにいられない タイ料理店「ピーマイ」に行った。カオパックンを頼めば、知らないサラダと知らないスープが前菜として運ばれてきた。知らない味が混ざった知らない味がした。「よかったらこれを掛けてください」と、知らないソースや粉が…

まぶしい/曽我部恵一

曽我部恵一「まぶしい」。よくわからない曲が雑多に入ってる。大量さと生活感を感じる。かといって、それをことさらに掲げているわけでもない。ただたんたんと、雑多。そのことがアルバムのテーマとしてより前景化してた前作「超越的漫画」に対して、そこが…

うるう秒☆シャイネス

人格という下着が汚れていたらどんなファッションをしていてもダサいし、かといって部屋で辞書と風邪ばかり引いていても仕方ない。私は基本的に、一方を批判してもう一方も嫌がって、そうして自分を消極的定義でアイデンティファイする。特定の個人を仮想敵…

1/29

というわけで、駅ナカのパン屋「DONQ」行った(というかなんでみんな「それチェーン店だよ笑」って言うんだ、いいじゃんね別に)。価格帯が高めというのが引っ越してきた時の第一印象だったのを思い出した。でも、それくらい美味しそう。安い順に2つ買った。甘…

1/28

6時半に起きて、自宅へ。朝は良い。とにかく朝はすごく良いと思う。パンを買って帰る。「美容は自尊心の筋トレ」を読み終わった(5年前から読みたかった)。転職や副業についての本も読み終わった。業界を変えようと思った。それから、予約した「布団の中から…

プラチナセッションマジ驚愕

1.パピエ・コレ あるときホテルで、TVを観ようと思った。綺麗ではあるけど古いホテルで、設備のディティールがレトロだったし、電気やTVのリモコンの操作感が悪かった。何回チャンネルを変えようとしても、何度もEテレが映る。がんサバイバーの方々ががんに…

名前がなくなるカテゴリー化

1.◯◯なので 配属されて数10分後、「あなた訛ってるけど中国人?」「中国人のバイトの子がいるんだけど国民性だと思うけど本当に話しかけてくるから気をつけて」と言われた。ミックスルーツの同期が「セクハラと差別発言やばいからやめる」と言い残して入社数…

あたたかい

ある芸人ライブで、何人ものおじさんが入れ替わり立ち替わり、「非モテルサンチマン漫談」を披露していた。エッジの効いた尖ったことを言ってるつもりになってめちゃくちゃよくある話法をしていることに辟易としながら、文字通り閉口した。人一倍尖ってるつ…

写生、蒸気、タッチ

「テート美術館展" ターナー、印象派から現代へ" 」で、ジュリアン・オピーの「雨、足跡、サイレン」「トラック、鳥、風」「声、足跡、電話」がすごくよかった。初めて知ったと思ったけど、ブラーのベストアルバムのアートワークを担当してた。かつて延々と…

しっちゃかめっちゃかのパッケージ化

このアルバムがめちゃくちゃ素敵だと、常々思う。綺麗な傑作じゃないところ、そもそもそれを目指していないところが、彼らのアルバムで、世の中のあらゆるアルバムのなかで、ダントツ好きだ。名盤志向じゃなく、何年も前に作ってあった最近の曲が入り乱れて…

1/20

昨晩は、細野晴臣がネイティブ・アメリカンの元を訪れる番組を観て26時に寝て、10時に起きた。夕べパン屋でもらったパンの耳をもくもくとつまんで朝食にし、緑茶を淹れる。14時ごろに、ブロッコリーを炒めるなどした。図書館で細野晴臣の本を再読しようと、…

障害者なんかじゃないから大丈夫だよ!

1.ロックンロール 8歳のとき、ブルーハーツを聴いてた。悩んでたし、ベタに「私のために存在してるバンドだあ!」と素朴な感慨に耽って力をもらっていた。8歳という若さもあって、初期の「やさしさパンク」に打ち震えてた。 「終わらない歌」をよく聴いてた…