2024-05-03から1日間の記事一覧

【感想】君の六月は凍る/王谷晶

1.テンション 敬体だったことが、印象的だった。小説は、内容以上に人称と文体が本体のように思う。エッセイや日記あるいは論考などと違って、「この物語での地の文っていったいなんだろう」ということがまず問題になる(筆者が設定できる)。この小説では、一…