2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

イキリ依存のアンラーン

中年男性社員が「ピアスダサいね!」とすれ違いざまに大声で言い、中指を立ててくる。別の階へ行けば、別の中年男性社員が「耳痛いでしょ?次ミスしたらピアスのところ叩いていい?」と大声で言ってくる。それから2人とも、「え、病院で開けたの笑、俺が若い…

名前かえせよ

1.名前を自分で付けずにいられない タイ料理店「ピーマイ」に行った。カオパックンを頼めば、知らないサラダと知らないスープが前菜として運ばれてきた。知らない味が混ざった知らない味がした。「よかったらこれを掛けてください」と、知らないソースや粉が…

まぶしい/曽我部恵一

曽我部恵一「まぶしい」。よくわからない曲が雑多に入ってる。大量さと生活感を感じる。かといって、それをことさらに掲げているわけでもない。ただたんたんと、雑多。そのことがアルバムのテーマとしてより前景化してた前作「超越的漫画」に対して、そこが…

うるう秒☆シャイネス

人格という下着が汚れていたらどんなファッションをしていてもダサいし、かといって部屋で辞書と風邪ばかり引いていても仕方ない。私は基本的に、一方を批判してもう一方も嫌がって、そうして自分を消極的定義でアイデンティファイする。特定の個人を仮想敵…

1/29

というわけで、駅ナカのパン屋「DONQ」行った(というかなんでみんな「それチェーン店だよ笑」って言うんだ、いいじゃんね別に)。価格帯が高めというのが引っ越してきた時の第一印象だったのを思い出した。でも、それくらい美味しそう。安い順に2つ買った。甘…

1/28

6時半に起きて、自宅へ。朝は良い。とにかく朝はすごく良いと思う。パンを買って帰る。「美容は自尊心の筋トレ」を読み終わった(5年前から読みたかった)。転職や副業についての本も読み終わった。業界を変えようと思った。それから、予約した「布団の中から…

プラチナセッションマジ驚愕

1.パピエ・コレ あるときホテルで、TVを観ようと思った。綺麗ではあるけど古いホテルで、設備のディティールがレトロだったし、電気やTVのリモコンの操作感が悪かった。何回チャンネルを変えようとしても、何度もEテレが映る。がんサバイバーの方々ががんに…

名前がなくなるカテゴリー化

1.◯◯なので 配属されて数10分後、「あなた訛ってるけど中国人?」「中国人のバイトの子がいるんだけど国民性だと思うけど本当に話しかけてくるから気をつけて」と言われた。ミックスルーツの同期が「セクハラと差別発言やばいからやめる」と言い残して入社数…

あたたかい

ある芸人ライブで、何人ものおじさんが入れ替わり立ち替わり、「非モテルサンチマン漫談」を披露していた。エッジの効いた尖ったことを言ってるつもりになってめちゃくちゃよくある話法をしていることに辟易としながら、文字通り閉口した。人一倍尖ってるつ…

写生、蒸気、タッチ

「テート美術館展" ターナー、印象派から現代へ" 」で、ジュリアン・オピーの「雨、足跡、サイレン」「トラック、鳥、風」「声、足跡、電話」がすごくよかった。初めて知ったと思ったけど、ブラーのベストアルバムのアートワークを担当してた。かつて延々と…

しっちゃかめっちゃかのパッケージ化

このアルバムがめちゃくちゃ素敵だと、常々思う。綺麗な傑作じゃないところ、そもそもそれを目指していないところが、彼らのアルバムで、世の中のあらゆるアルバムのなかで、ダントツ好きだ。名盤志向じゃなく、何年も前に作ってあった最近の曲が入り乱れて…

1/20

昨晩は、細野晴臣がネイティブ・アメリカンの元を訪れる番組を観て26時に寝て、10時に起きた。夕べパン屋でもらったパンの耳をもくもくとつまんで朝食にし、緑茶を淹れる。14時ごろに、ブロッコリーを炒めるなどした。図書館で細野晴臣の本を再読しようと、…

障害者なんかじゃないから大丈夫だよ!

1.ロックンロール 8歳のとき、ブルーハーツを聴いてた。悩んでたし、ベタに「私のために存在してるバンドだあ!」と素朴な感慨に耽って力をもらっていた。8歳という若さもあって、初期の「やさしさパンク」に打ち震えてた。 「終わらない歌」をよく聴いてた…

1/19

高校のとき、私はYMOとその周辺にかぶれていた。彼らのCDを買いまくった。インタビューや書籍を読みまくった。動画や見まくって、ラジオを聴きまくった。本を読みまくった。思春期的なワナビーだった私は、細野晴臣の影響で仏教に関心を持ち、高橋幸宏の影響…

ミニマルアートによる徹底操作

空から日本を見てみようって番組で、BGMがYMOのファイヤークラッカーだった。なんかピンと来て、そこからYMOにハマった。車で掛けたら「歌が始まらないけど飛ばす?」と親に言われた。全曲飛んだ。 www.tv-tokyo.co.jp インストではあってもヴァースとコーラ…

楽しさの不気味さ

不平等な暴力や暴力的な不平等は、文化・規範・社会状況と呼応する。つまり、場所を越境してグローバルに遍在しつつも、その質や量は特異性を有する。たとえば、コロナ禍でDVや性暴力が増えた。国や地域、洋の東西によって濃淡はあるとはいえ、現在の世界は…

感覚という知識

1.がまんできない 入社してすぐのある日、中高年の男性社員同士が休憩室で大声で話していた。お客様を名指しして、「うーわ〇〇また来やがった」「ホモらしいっすよね」「2丁目言ってるクチなんだ」「うーわ買うのはいいけど長くいないでくれよ」「迷惑です…

1/18

久々に他人の家に泊まり、わりと早く起きた。寝付きに時間を要して、中途覚醒も何回もした。寝る前は隣の部屋からの歌声(話し声かTVの声)、少し寝ればくだんの他人のいびき、飼っているうさぎの荒ぶり。朝になればその人の咳で複数回起きる。心配で目が覚め…

優しいね

1.ギャグによる(マッチョな)生存 中学の掃除時間。女子たちが掃除ロッカーから男子たちにホウキやチリトリを配る。ノリによる配役。不自然なふるまいが自然にあった。イデオロギーは空気として充満していて、そこで息を吸って吐く。掃除用具を出し入れすると…

字ないし線ないし絵

1.ミロ、1981年 ジョアン・ミロの1981年の一連の版画作品を東広島市立美術館のコレクション展で観た。前衛書道の影響下にあるという黒い線が印象的だった。 ポスターでフィーチャーされてる「あらもの屋」をはじめとして、黒くて太い大きな線が印象的な作品…